法輪寺(ほうりんじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町三井にある聖徳宗の寺院。山号は妙見山。本尊は薬師如来。三井寺(みいでら)とも呼ばれ、「法林寺」「法琳寺」とも表記する。
法隆寺東院の北方に位置する。現存する三重塔は1975年(昭和50年)の再建であるため、世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」には含まれていない。法輪寺は寺史に関わる史料が乏しいため、創建事情の詳細は不明であるが、発掘調査の結果等から、7世紀中頃には存在していたことは間違いない。本尊薬師如来像と虚空蔵菩薩像も飛鳥時代末期にさかのぼる古像である。三井寺という別名は、当寺のある三井の地名に由来し、付近に聖徳太子ゆかりといわれている3つの井戸があった所から来ている(3つの井戸のうちの1つが現存し、国の史跡に指定されている)。